12月度ランチ献立表のご案内

いよいよ師走となりました。このところ一段と寒さ厳しくなりましたが、街はクリスマスムードのイルミネーションにあふれ、あらため年の瀬が近づいてきているのを実感するこの頃です。また、毎朝通勤途中に車窓から見られるいつもの小学生の登校班や、親御さんとともに送迎バス待ちの無邪気にじゃれあう幼稚園児の表情が、こころなしかいつも以上に明るくウキウキさを増している印象を受けます。師走に入ると誰しも慌ただしさを感じざるを得えませんが、一方でクリスマス、年末年始、冬休み等素敵な行事目白押しの日常とは違う特別なシーズンは、多忙な我々大人にとってすら、多少なりとも「楽しむ心」の大切さを思い出させてくれる素敵な季節に変わりありません。

さて、ここで皆様方に唐突な質問です。皆様は子供の頃から何度も経験してきているこの12月から年末年始にかけてのシーズンに対し、今よりずっと純粋で素直で天真爛漫な自分の子供時代、それもサンタの存在を疑いもしなかった頃と今の自分とを比べてみて、果たして感じる期待感・ウキウキ感・ワクワク感 などどのくらい落差がありますでしょうか?もちろんかく言う私も同様ですが、おそらくは、酸いも甘いもかぎ分けて世間・現実と言うものを存分に知り尽くしてしまった大人の多くは、きっと子供の頃がピークで、残念ながら今はずいぶんと気持ちが覚めてしまっているのではないでしょうか?。言い訳かもしれませんが、この「喜び低減現象」は、現代生活に適応してうまく生き抜いていく体験を積みかさねてきた私たち大人にとって、ある種、回避不可能ないわばなるべくしてなった自然現象とも言えます。けれど、私たち大人が「子供のような純粋さで思う存分楽しむ心」をすっかり忘れてしまった訳ではないと思うのです。ここでさらにもう一つ質問ですが、皆様は今からさかのぼること何年前、何歳くらいまでサンタさんの存在を純粋に100%信じていましたか?残念ながらあらたまっての信頼性ある統計データを入手できないので、私見であり風のうわさや口コミで聞いた話ですが、たいてい小学校に入学する前の幼児のほぼ100%は、サンタさんがいることを固く信じているとのことです。しかし当然ながら徐々に学年が上がり年を重ねるほどに現実を知り、中学生になる頃には、サンタの存在を真剣に信じている人は本当にごくまれなくらいに減ってしまいます。ここで疑念を呈したいのですが、サンタが本当にいないのなら、「サンタのいないクリスマス」が我々の社会に厳然と成立する訳で、クリスマスがもっと形式的・儀式的で味気もそっけもない単なる行事の一つになっても不思議ではないはずです。ところがどっこい、これほど科学技術が進んだ現代でも尚、毎年クリスマスが始まる1ヶ月以上前から街中のあちこち、テレビ・新聞・ラジオ・ラジオ・雑誌、その他あらゆるところで、サンタが主役として登場し、ロマンティックかつ聖なるクリスマスムード一色の世界がとほうもない規模と壮大さのもとに演出されます。そして私たちの多くはなんの疑いもなく、素直にその雰囲気・ムードに浸り、あたたかく優しい気持ちになっての独特の世界が作り出されることになります。この理由については、とりわけ先進国においては、毎年の格好の恒例行事に対し、さらに合理主義・商業主義的な考えや思惑が結びついて、意図的な投資・企みもあって作り出されているところも残念ながらあるのが現実です。しかしながら、一方では、世界には貧困・飢餓・紛争・障害・差別等に苦しみながらも、毎日を懸命にひたむきに生きている方々がたくさんおられて、そんな方々にとってもクリスマスは、きっと深くて強くて大きくて重みのある『救い』『希望』『安らぎ』を感じさせるような偉大な行事であるように思えます。よくよく考えてみると、クリスマスは、こんな色々な境遇・立場にある人が、地球規模で、日常の雑事・あれこれの雑念をひとまず脇に置いて、ちょっぴり聖なる気持ち、やさしい気持ちになって、周囲の人、大切な人の幸せを願い感謝できる特別な日、神様が与えてくれた奇跡の一日なのかもしれません。ちなみに圧倒的に存在を否定されがちのサンタさん…古くはトルコに実在したある司祭さんが、貧しい人たちに施しを与えたエピソードに由来しているそうです。また、司祭さんのその時の施しのやり方が靴下にお金を入れてお家に投げ入れたエピソードから、靴下の話が生まれたそうです。このように見ていくと、そもそも私たち人類には、慈愛・施しの精神を通じて心の充足感、平安を希求する本質的・根源的・本能的な欲求があり、それがあるからこそクリスマスがここまで根強く人々の暮らしに溶け込んで恒久的に続いているのかもしれません。ここでクリスマスを通じ、私たちが幸せになるための大切な教えを発見することができます。それは、自分だけのため、自分のエゴのためだけに幸せを追求してしまうと、きっといつになっても100%欲望が満たされることはないが、一方で自分ができる範囲で良いから、誰か困っている他者に救いの手を差し伸べる、あるいは助けてあげたいと思う、祈りをささげる、こんなささやかな心の動きが、結果的には自分の気持ちを楽にしたりほっこりさせたりと予想外に充足感を味わうことができたりします。
さて私の勝手な結論です。クリスマスは、すべての人たちが根源的・本質的に持っている慈愛の心、優しい気持ち、あったかい気持ち、純粋に喜べる気持ち などが、聖なる雰囲気により疼かされ刺激され、ひいては地球全体、世界中すべての人たちが、自他の境界を超え、互いがみんなの幸せを願い考えることができる奇跡とも言える素晴らしい一日であり、だからこそみんながクリスマスをこよなく愛するのだと思います。ご清聴?じゃなくてご清読ありがとうございました。

さてさて、今月も大変前置きが長くなりましたが、本題に入ります。例年同様12月のカフェリベルタはクリスマスムード満点の雰囲気に模様替えしました。ちなみにクリスマスシーズンまっただ中の今月12月24日(水)、12月25日(木)は、しっかり営業しております。ちょっと気になるけどまだ店を利用したことがない、近所の皆様方から、気になるあの子と付き合い始めたばかりのできたてほやほやカップルまで、ちょっぴり華やかで聖なる雰囲気を堪能していただけると思います。皆様方のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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