11月度ランチ献立表のご案内

突然ですが先月10月30日に、とある学会出席のため盛岡に行ってきました。私にとって初めての岩手県であり盛岡市でありましたが、過ごした日数はたった二日間で、ホテルで眠る以外の大半の時間帯は学会で過ごしていたため、結果的には残念ながらご当地気分を堪能するような余裕はありませんでした。しかしながら今思い返すと、ご当地「盛岡」に到着するまでのわくわく感は、抑えようのないほどに楽しいものでした。振り返ってみるとこの感覚はきっとすべての旅に共通することなのかもしれません。現地についてからの楽しみが本来メインディッシュなのでしょうが、実際皆様方の多くは、旅に行くまでに「ああしよう、こうしよう、あそこによってみよう」などなど、色々思いをはせて計画したりしているときにこそ、結構楽しいひと時を過ごしていた記憶があるのではないでしょうか?そしてまさに旅の当日、現地に向かって出発し、だんだんと目的地が近づてくるに比例して、何とも言えない気持ちの高揚感をお感じになった経験が多少なりともおありになるとお察しします。

ここで、後で話をつなげるつもりで一旦話題を変えますが、皆様方はあのユーミンこと松任谷由美さんが1979年、つまり今から約35年も前に出したアルバム「悲しいほどお天気」の中に収録されている、いわばご当地ソングとも言える名曲「緑の街に町に舞い降りて」をご存じでしょうか?ざっとこんなくだりです。

【緑の街に舞い降りて】
輝く五月の草原を、さざなみ遥かにわたってゆく
飛行機のかげと雲のかげ、山すそかけおりる
着陸まじかのイヤホンが、お天気しらせるささやき
MORIOKAと言うその響きがロシア語みたいだった

三編みの髪をほどいてごらん  タラップの風が肩に集まる
もしも もしもこの季節  たずね来ればきっとわかるはず
あなたが気になり出してから 世界が息づいている

銀河の童話を読みかけて  まどろみ 心ははばたく
あてもなく歩くこの町も  去る日は涙がでるわ
セロファンのような午後の太陽  綾とる川面をゆっくり超えて
いつかいつかこの季節  たずね来ればきっとわかるはず
あなたが気になりだしてから  世界が息づいてる
新しい笑顔お土産に誰かのもとに帰る

長い詞にお付き合いいただき恐縮です。
ここで私が詞の内容をあれこれ解釈してしまうと、皆さんそれぞれが感じ取る歌本来の持つ魅力や雰囲気が損なわれてしまう気がしますので、ここはコメント控えさせていただきます。ところで、当然ながら岩手に現実には「MORIOKA」と言う空港はありません。しかしながら、今回東北新幹線「はやぶさ」に乗り、いよいよ目的に近づきワクワク感が最高に高まる中、ついにあの「MORIOKA」のアナウンスが聞こえた時は、思わず嬉しくてこの「緑の街に舞い降りて」のこの部分のフレーズの鼻歌を歌ってしまいました。二日間はあっと言うまでしたが、この「MPORIOKA」に今度こそは、それもできたら輝く5月に再び訪れて、「息づく世界」を感じてみたいと思いました。しかし一方では、こんな美しい自然と景観に恵まれた岩手は、みなさんご存じのように震災で未曾有の被災を受けました。盛岡の中心地にいると感じにくくはありますが、地元の方のお話を聞くと、3年7カ月が経った現在も、町も人々の心も復興には程遠く、苦難な生活を強いられている方が本当にたくさんいらっしゃるそうです。同じ日本人として、障がい者の社会復帰をお手伝いする一人として、あらためて自分にできる何かを問われることになる貴重な機会ともなりました。岩手、そして東北に暮らすすべての皆さんにとって、自分たちの故郷が「世界が息づく」ように感じられるようになる日が、いつか必ず来ることを強く願い、自分なりにできることを粛々と続けてゆきたいと思いました。

さて、11月にはあまり関係ない話題となりましたが、私にとって空気の澄み切ったとてもさわやかなイメージの月としては、5月と双璧をなす月が11月です。さらに秋めいて冬の足音がいよいよ近づいてくる季節ですが、この清々しい季節に負けぬよう、カフェリベルタもさわやかイメージのラインナップをご用意して、皆様方のお越しをお待ちしています。

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