9月度ランチ献立表のご案内

9月度ランチ テーマ:子供たちの心の声、SOSに耳を傾けましょう!

8月の前半は、全国各地で過去最高気温記録更新が続出するほどの大変過酷な猛暑となりましたが、下旬からは一転し、8月の夏らしからぬ雨天の涼しい日が続きました。そしていよいよ9月を迎えましたが、通年秋の長雨の時期となる時期ですので、今月の天気や気温が気になるところです。
ところで、夏の終わりに気になることといえば、最近マスコミ報道でも騒がれるようになった夏休みの終わりから学校新学期始業のこの時期に、子供たちの自殺者数が目立って増えている実情についてです。この問題は前々から専門家・関係者の間で問題視されていましたが、先日、県内ほとんどの地域で8月下旬より早めの始業式を迎えることとなった群馬県でも、関連すると思われる不幸な事件が起こってしまい、その後も他県で同じような事件が起きてしまっています。例年の統計からも、多くの学校での夏休みの終わりから2学期の始まりとなるこの期間中、具体的には件数の多い日順で、9月1日、9月2日、8月31日の子供の自殺件数が際立って高いことが示されています。そもそもこどもの自殺事例においては、いじめ問題が大きく関わってくる事例が比較的多いのは周知の通りです。しかしながら、夏休終期-新学期開始時期をタイミングとしての自殺事例では、いじめだけでなく、それ以外の要因も絡んで起こってしまっているようです。例えば、皆さんも例えば自分の小学校の6年間、中学校の3年間の時のことをよく思い出してほしいのですが、この9年間ずっと学校に毎日通うことがいつも楽しくて仕方ないほど毎日嬉々として通学できていたわけでないと思います。おそらくほとんどの方は、一時的なものも含めれば、勉強、部活、塾、友達・クラスメート・教師との関係性、いじめ、孤立、恋、進路・将来のこと等、当人ならではの深き悩みetc、種々雑多な問題・ハードル、苦悩、ストレスを抱えていたことがあったと思います。そしてたいていの場合、この思いをうまく適切に言語化し、周囲の人にスムーズに相談できた人は少なかったのではないでしょうか。このように考えてゆくと、子供は見方によれば、例えば自らの進路や居場所を比較的自由に選択し時に回避することができる大人社会と比べると、みずからの自由意識で学校や環境を選ぶこともできず、しかも家族のサポートの目もとどかないいわば強制的な戦場、牢獄の中で、必死に生き抜いていかなければならない過酷な境遇にあると捉えることもできます。事実、今回の夏休終期-新学期開始時期期間での自殺の要因については、以下のような点を指摘する専門家もいます。それは、平常期間中の学業生活において実に様々なプレッシャーやストレスを抱えながらも、これを必死で打ち返して過剰なほどに適応してゆく努力をし続け、もはや身も心もぼろぼろに疲れきった子供が、しばし休息を取れる安らぎの期間が夏休みという考え。しかし夏休みが終わり、いよいよ新学期を向かえることで、再びストレスフルな過酷な戦場に放り込まれることになるというとてつもなく重いプレッシャー・ストレスにさらされることから、悲観視し、他の選択肢を見出すことも、そして身内をはじめとする周囲に相談することもできずに、一人自らの命を絶ってしまうのではないかとの指摘です。ちなみにこの対策としては、やはり自ら直接的なSOSや相談行為ができない子供たちの心の異変に、周囲の大人たちが早め早めに気づいてあげることが何よりも大切です。子供たちの異変としては、普段と比べ「元気ない」「無口になった」「眠れていない」「頭痛や腹痛を訴える」「学校に行くのをいやがる」その他、いつもと違う言動・様子が見受けられますので、とにかく周囲の大人が注意深く観察し、率先して声をかけ、しかも本音の弱音を吐けるように受容的に接することが肝要です。例えば親としては、ついつい「何弱音を吐いてるんだ!学校に行きなさい!」とぴしゃりと厳しく言い諭したくなるところでしょうが、ぜひとも子供の心情に寄り添って、まずは丁寧に本人の苦悩、ストレス、葛藤、不全感などを丸ごと受けとめてあげてほしいと思います。
尚、先日、この問題に関連してある図書館司書の女性が、ブログで「学校に行きたくなかったら図書館においで」とぎりぎりに追い詰められた子供たちを安心させる素敵なコメントが書かれ、好意的な大反響があったとのニュースを聞きました。図書館ほどの楽しさや情報の充実さはありませんが、就労支援施設リベルタも地域の中で苦悩・孤立しがちな方々の一人でも多くのお役に立てる施設でありたいとあらためて思いました。

さて、今月のカフェリベルタは、夏疲れでちょっと元気がなくなった皆様方にとって、少しでも憩いと安らぎの空間となるべく、秋色メニューで皆様方のお越しをお待ち申し上げております。

ランチ献立表最新版ダウンロード(PDFファイル)

PDFファイルをご覧いただくにはアクロバットリーダーが必要です。お手持ちのパソコンにインストールしてない場合は、以下のアイコンから最新版がダウンロードできます。
get_adobe_reader