6月度ランチ献立表のご案内

6月テーマ「心の目への気づき」

カラッとしたさわやかな空気感とともに初夏の陽気ただよう心地よい日和で、6月がはじまりました。皆さんご存じの通り、例年もうじき梅雨の季節がはじまりますが、せめて気持ちだけは、今日の良き日のように、さわかに過ごしていたいものです。さて、こんな気持ちでいるためのご参考になればと、最近私なりに感動した話を簡単にご紹介したいと思います。

皆さんにご紹介したいのは、過去NHKスペシャルで放映された視覚・聴覚ともに障害のある妻とその夫の物語の1シーンです。

主人公の妻は、幼くして聴覚を失いながらも懸命にひたむきに人生を歩んできましたが、40歳くらいからしだいに視覚までもが奪われ、今は光もほとんど感じれられないそうです。この後ボランティア活動をしていた現夫と知り合うことになるのですが、かつて見える世界、光の世界を知っていただけに、すでに聴覚を失っている上に、さらに何も見えない闇の世界に放り込まれた彼女にとって、この体験感覚はあまりにも耐えがたいほどの孤独、苦痛、絶望を味わうことになります。そしてあまりの辛さに何度か自殺も試みたそうです。そんな彼女が担当の眼科医に言われたある一言から、気持ちが楽になりしだいに人生を前向きに生きられるようになったそうです。その一言とは「目の病気は治らないけど、心の中にも目があるんです。だから気持ちが大事なんですよ」と…。最初はピンとこなかったようですが、しだいにこの言葉の意味や深みが分かってきたそうです。この後、運命的に今の夫とめぐり会い、触手話や夫婦あうんの呼吸で二人三脚の人生を送られています。ちなみに、触手話とは盲ろう者や、弱視ろうや弱視難聴者が使うコミュニケーション方法の一つです。盲ろう者同士や通訳の方の手話を手で触り、自分が手話をするときは、普通に手話を相手に見せたり、触らせたりします。
さて、目がちゃんと見えて光が感じられる多くの健常者にとって、突然それが奪われたとしたら…。ましてすでに聴覚もすでに失っている上でとしたら…。その孤独感、閉そく感、絶望感はいかばかりのものでしょう。実際にこの大変お辛い体験過程を経、「心の中にある目の存在に気づかれ、それを開眼された」彼女の前向きな考えと生き様には、えも言われぬ感動と勇気を感じざるをえません。「心の目を見いだし、気持ちを整えていく」作業は、私たち人間誰しもにとって、とても大事な姿勢であり、理想である指針であることをあらためて痛感したしだいです。今月内に確実に梅雨に入ると思われますが、心の目を見開き、気持ちを整えて行くことで、さわやかに心地よく過ごしたいものです。

今月のカフェリベルタも梅雨のジメジメ感を吹き飛ばすさわやか空間で、皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

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